2017年4月30日日曜日

ウィスキーオフロード・プロクリテリウム・レースレポート

大会名:ウィスキーオフロード・プロクリテリウム
大会ウェブサイト:
https://epicrides.com/events/whiskey-off-road/event-guide/
開催地:アメリカ・アリゾナ州プレスコット
開催日時:2017年4月28日
結果:36位
レースデータ:Strava
レース時間:29分:20分+3周(1周1.6キロ)11周
総獲得標高:422m
TSS:41


ウィスキーオフロードはエピックライドが主催するオフロードシリーズの開幕戦。

北米一高額賞金レースでもあり、今一番ホットなレースシリーズと言えるだろう。

フォーマットは金曜にプロクリテリウムで日曜に本戦の80キロレース。

クリテはプレスコットのダウンタウンを閉鎖して行われる舗装路スプリントレース。

バイクはタイヤだけ変えて良いというルールでマキシス・リヒューズ700x40cを投入。

やはりブロックタイヤとは比較にならないスピードが出せる素晴らしいタイヤ。
ヤスリ状の目がついているので砂が浮いているセクションもあるのでベストマッチなタイヤだ。

 今回のレースナンバーは36。名前も入っていて気合も入る。
私を「見ろ!(36!)」(←義母が考えてくれました😁)

プロフィールドは約100名。北米のトップライダーに加えて、新旧の世界チャンピオン、ナショナルチャンピオン多数。世界選手権並みの顔ぶれ。

世界のトップ選手たちと競える環境に感謝。レベルを比較し、今の自分を思い切りぶつける最高のチャンスだ。


↓コースマップ。1分登って、下って、少し平坦というレイアウト。


過去に何度か出場しているが、恥ずかしながら未だ同周回で完走したことがない。
半周ちょっと(2分ほど)遅れるとレースを下ろされてしまうサバイバルレースだ。

今年は苦手意識のある短い高強度レースに対応するトレーニングを積み重ねてきた。

絶対に完走は成し遂げたい。

スタート風景。西部劇に出てきそうなガンマンがスタートの号砲を鳴らす。歴史ある街ならではの面白い趣向だ。

夕方6時15分。スタートと同時に猛烈なスプリントで激坂を登る。

不運なことにスタートは最後列だったが、焦らず状況を受け止めて確実に順位を上げることを意識した。

7−8分かけてなんとかカナダのコーリー・ウォレス選手率いる第2集団まで追いつく。

心臓が爆発しそうなくらいきついが、調子は良い。

いつもはこの時間帯が一番きつく、苦手で遅れをとってしまうのだが順位を上げることができている。
 沿道の観客の数も声援もすごい。

興奮度も最高潮だ。

カウベルも鳴り響く。

ライブミュージックコンサートも並行して行われているので会場は大盛り上がりだ。

最高の雰囲気だ。

ここで迫力ある良い走りを魅せることは、一般の人たちにMTBがかっこいいスポーツと知ってもらえる絶好の機会だ。


後続のレーサーたちがどんどん切られていく。
今の集団から少しでも落ちたらレースから下ろされてしまうだろう。

すごい緊張感だ。

コースレイアウト的にドラフティングも効果がないので基本的には地足のスプリント勝負。

酸欠状態、目もチカチカ、足もプルプル、しかし、このスピード域でレースを楽しんでいる自分がいる。

残り3周のフラッグが目に入る。

「これは行ける!」と確信した。

第1集団もチラチラ見える。

追いつきたいが、第2集団も相当速いので食らいついていくので必死だ。

ついにラスト1周に滑り込む。
気をぬくライダーもいたが、最後まで出し切って第2集団でフィニッシュ。

順位は36位。

この短いレース、このレベルのレースで、半数以上が切られたレースで、
同周回完走できたことは自分にとって大きなステップアップとなった。

心臓も肺も筋肉も悲鳴をあげるほど酷使したが、
素直に嬉しい気持ちだ。

やってきたことが今実り始めている。

本戦の80キロレースに向けてとても良い流れができた。

自分の得意なロングレースで本領を発揮したい。

たくさんの応援ありがとうございました!

池田祐樹
〜超戦〜
TOPEAK ERGON RACING TEAM USA
レース中機材・装備:
バイク: Canyon LUX CF 29 チームエディション
フォーク・リアショック:Rock Shox RS-1Monarch XX
ブレーキ:SRAM Guide RSC
ドライブトレイン:SRAM XX1, フロント32T
タイヤ: MAXXIS RE FUSE 700x40c: 前後40PSI
シーラント:Stan’s NoTube Race Sealant
グリップ: Ergon GS1
グローブ: Ergon HX2
サドル:ERGON SMR3 S Pro Carbon
ペダル: Crank Brothers Eggbeater 11
ヘルメット: Limar
工具・サドルバッグ・ボトルケージ: Topeak
チェーンオイル:Finishline
補給食:GUパワーバージェル&VESPAプロSayako’s Kitchen
ソックス:C3fit 
テーピング:ニューハレ
ケーブル/ワイヤー:JAGWIRE
ヘッドバンド:Halo II (ヘイロ II) プルオーバー
チームジャージ:Primal Wear