2017年7月25日火曜日

エルククリークXC レースレポート

大会名:エルククリークXC(Elk Creek XC
大会ウェブサイト:http://www.epicsingletrack.com

開催地:アメリカ・コロラド州ウィンターパーク( Winter Park, CO USA)
開催日時:2017年7月22日
結果:11位(プロ)
距離:40km

レースデータ:Strava
レース時間:2:06:58

平均標高:2880m、最高地点:3121m
総獲得標高:約1100m

今回はウィンターパークのエピック・シングルトラック・レースシリーズの第4戦へのスポット参戦。

アメリカの中でも24年の長い歴史あるシリーズ。競技レベルも非常に高く、過去にはワールカップコースに使われたこともあるほどだ。今回もナショナルトップレベルの選手が集まり、激しいレースになることは必至。

前日から激しい雷雨となり、夜まで雨が降り続き、明け方には止んだもののウェットコンディションは確定だ。

水曜日のブレックのレースと同じ仕様のバイクセッティング。タイヤはマキシスのIKONをチョイス。


スタート地点とフィニッシュ地点が異なるので、フィニッシュ地点のウィンターパークのベースに車を置き、スタートまでは30分ほどウォームアップを兼ねて自走。

プロクラスはPROの刻印が入ったナンバープレートを渡される。

コロラド州のトッププロを中心に強豪メンバーがスタートラインに並ぶ。

10時のスタートの合図と同時に全開スタート。
いきなり約30分の長いヒルクライムが待ち構える。中腹まではなんとか先頭集団の後ろにぶら下がっていたが、緩斜面のスピードアップについていけず、徐々に遅れ始めてしまう。

頂上付近は一番斜度がキツく、標高も3000mを越える。スタートで飛ばしすぎて垂れてくる選手を交わし、少しずつ順位を上げていく。
私の特性でもあるが、スタートの爆発力は弱いが、垂れることなく安定してレースを展開できる。

登り終えるとハイスピードの15分ほど続くダウンヒル。二人ほど交わして、中盤のテクニカルなアップダウン区間へ。

ここから8〜14番くらいの選手達と順位が激しく入れ替わる接戦が始まる。

お互い肘を張り合い、絶対に前に出さないという気迫を出す。抜かそうとしても無理をしてでもスピードアップ。ダウンヒルもギリギリのラインを攻める。

キツイ。辛い。しかし、負けたくない。飛び出したい。もっと前へ行きたい。
極限に苦しいシチュエーションだが、最高に集中している。どんどん自分の可能性が引き出されてくる。
この5−6人の一進一退の攻防がしばらく続いた。

後半の長めの登りで再びバラけて、9〜12番の争いとなる。

後半は超タイトなシングルトラックがひたすらに続く。濡れてツルツルに滑る根っこと岩が張り巡らされ、高度なテクニックと集中力が試された。一瞬でも気を緩めるとパンク、落車、木に激突する。

ライバルに挟まれてシングルトラックを激走する。一人では絶対に出さないスピード域だ。おそらくそれは向こうも一緒。

ゴールは間近だが、まだまだ心も体も熱くなっていく。

このままだと11番。決して良い順位ではないが、腐らずに最後まで全力全開で絶対に走りきる。

最後のストレート区間で9、10位の選手を目の前にしての11番手フィニッシュ。

「くっそ〜!」
フィニッシュした時に思わず日本語で叫んでしまった。

全力を出し切った結果だが、11位は心底悔しい。
2時間6分58秒でトップのリーヴァイ・カーランダー選手(TeamRideBiker/22歳)とは約6分半差。完敗。

PRパワー数値、セグメントも出した。そして自己FT心拍数も165に更新された。

自分としては成長を感じるデータだが、過去に出た成績よりも低下している。

これは近年のアメリカ選手の成長が著しいこと、有望な若手選手の登場を表していると思う。30〜40代の安定した強さに、10代後半〜20代前半の選手がプラスされ、相乗効果となっているようだ。


現在37歳。まだ伸びはしているが、この全体のスピード化に追いていかれないためにも今一度トレーニングから生活習慣まで見つめ直してみたい。

そして、自己の成長のみでなく、それを確実に上位の結果につなげていきたい。


たくさんの応援・サポートありがとうございました。
池田祐樹
〜超戦〜
TOPEAK ERGON RACING TEAM USA

レース中機材・装備:
バイク: Canyon  EXCEED CF SLX チームエディション
フォーク・リアショック:Rock Shox RS-1Monarch XX
ブレーキ:SRAM Guide Ultimate
ドライブトレイン:SRAM EAGLE, フロント34T
タイヤ: MAXXIS IKON (F&R), 
前後20PSI
シーラント:Stan’s NoTube Race Sealant
グリップ: Ergon GS1
グローブ: Ergon HM2
サドル:ERGON SMR3 S Pro Carbon
ペダル: Crank Brothers Eggbeater 11
ヘルメット: Limar
工具・サドルバッグ・ボトルケージ: Topeak
チェーンオイル:Finishline
補給食:GUパワーバージェル&VESPAプロSayako’s Kitchen
ソックス:C3fit 
テーピング:ニューハレ
ケーブル/ワイヤー:JAGWIRE
ヘッドバンド:Halo II (ヘイロ II) プルオーバー
チームジャージ:Primal Wear